エンジェル投資家とは何か【初心者にもわかりやすく解説！】本の中身は！？

【エンジェル投資家】という言葉をご存じでしょうか？

直訳すると”天使の投資家”となるわけですが、初めて聞いた人は理解不能かもしれません。

投資、資産運用に興味ある人なら一度は耳にしたことがあるであろう言葉ですが、
共同通信社に勤める小川悠介さんの著書『エンジェル投資家とは何か』を読めばその全貌が理解できます。

なぜなら、エンジェル投資家の誕生から革命や争奪戦などあらゆる側面を解説し現在の状況、そして未来の予測までをも網羅した内容になっているからです。

今回の記事では、

少々、本のネタバレも含みますのでこれから読もうと思っている人はスルーして、気になってた人はこれを見てからでも十分楽しめる内容です。

【エンジェル投資家とは何か】話題の注目書籍をレビュー

まずこの本は下記の全４章で構成されています。

はじめに序章部分であのサッカー選手として世界的にも有名な本田圭佑氏の名前が出てきます。

本業のサッカー選手以外にも監督をやったり、経営者やサッカースクールを運営するなどさまざまな顔を持つ彼ですが、すでに50社以上に投資した国内では代表的な『エンジェル投資家』の一人なんだそう。

そもそもエンジェル投資家とは？という疑問をお持ちの方に、本の一文を引用すると、

「エンジェル投資家とは、創業間もない企業に個人で資金を提供する投資家を指す」

米国では以前から多くのエンジェル投資家がいたようですが、
日本はここ最近になって急速に台頭し始めたという。

【第１章　誕生】では、エンジェル投資家の成り手の多くが20～30代のミレニアル世代だとし、大胆にリスクを取って投資をする狙いや動機について迫った内容となっています。

【第２章　争奪】では、本田圭佑さんの他スポーツ選手・キャスターとして有名な為末大さんや人気お笑い芸人の田村淳さんと有名人が投資に乗り出している様子や、それをベンチャーキャピタルや大企業との間で争奪戦が繰り広げられている現状を描かれています。

【第３章　革命】では、一般人でもエンジェル投資家になれる画期的なプラットフォームがインターネットを介して登場したのを機にサラリーマン投資家が増えている現状を綴っています。

【第４章　狂宴】では、投資マネーの流入で、「バブル」とも指摘される足元のブームについて論じていて、ブームに影が差すかもしれない2020年問題についても触れています。

各章どれも気になる内容で、具体的な企業や個人名が出てきたり情報量もすごく読みごたえもあり一気に読み進めた一冊です。

スタートアップ業界に普段縁がない方でも面白く読めるかと思います。

今知りたい！エンジェル投資家とは何か？をわかりやすく解説

『創業間もない企業に個人で資金を提供する投資家』のことをエンジェル投資家と呼ぶ。と本には書かれていますが、もうちょっと詳しく説明したいと思います。

まず、スタートアップ企業の目線に立って話を進めたいと思います。

これまでは資金調達方法として、
銀行や国・自治体が運営する公的機関から資金を借り入れ
または助成金を利用するのが一般的でした。

しかし、設立間もない信用も実績もない企業に
いきなり銀行などの金融機関が融資を実行してくれるでしょうか？

いきなり来た若造にこんなプロジェクトを考えていると素晴らしいアイディアを差し出されても、実績も信頼関係も何もないと正直融資は難しいです。

また、運良く資金調達できたとしても金融機関からのソレはあくまで融資なのでいずれ利子をつけて返金しなければなりません。

一方、エンジェル投資家つまり個人の投資家から支援を受けるという方法も近年では珍しくなくなってきました。

それどころかエンジェル投資家と資金不足なスタートアップ企業をマッチングするサービスまでできていて、業界は賑わいを見せています。

また、エンジェル投資家とベンチャーキャピタル（VC）は、出資する代わりに企業の株式を取得し、投資を行う点は共通しています。

しかし、VCは２～３億円の大口投資が主流であったり経営への関与を求めることが多いのに対し、エンジェル投資家は数百万円～2,000万円前後と比較的少額投資で、出資の可否を判断する期間が短いこともあり多くのスタートアップ企業にとって魅力的な存在と言えます。

エンジェル投資をするメリットとは？

次に、エンジェル投資家目線で見るとどういったメリットがあるのでしょうか？

多くのエンジェル投資家は、裕福な層で次世代の優秀な起業家を支援、また社会の課題を解決するビジネスの担い手を支援したいという思いから投資を行っています。

もちろん実績のない企業への投資はリスクが高いと言えますが、自分が気に入ったプロジェクトに出資でき尚且つプロジェクトの成長を見守ることができるのが魅力です。

また、企業が大きく成長した暁には配当金や株式の価値が投資当時より何十倍、何百倍にも上がっているという結果になることもあります。

エンジェル投資家はガツガツ金銭的利益だけを目的とするというよりも、その企業自体の成長を見守る一緒に成長していく過程が大きな喜びと感じる人も少なくないようですよ。

参考までに、エンジェル投資家と起業家のマッチングサービスいろいろあります↓↓↓

まだまだ日本でのエンジェル投資は認知度が低いですが、
5年から10年もするともっともっと加熱してくると予想されます。

大衆に知られていない内がチャンスですね！

ということで、
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