2020年に改正されたジュニアNISA。
聞いたことはあるけど、どこか他人事とこれまでスルーしてきた人にも
【ジュニアNISAとは?】を1からわかりやすく解説します。
ジュニアNISAを知る上で最低限知っておきたい以下3つ!
- NISAの種類
- これまでのジュニアNISA
- 改正後のジュニアNISA
について学べる内容になっています。
改正されたことでメリットも増えているので
お子さんのいるご家庭は検討してみる価値ありですよ!
そもそもジュニアNISAとは?
~NISAの種類~
まず、通常、
投資では利益が出た場合約20%の税金がかかります。
しかし、NISA口座を利用すれば
非課税で利益を受け取れるというメリットがあります。
投資するなら断然NISA口座を利用したほうがお得というわけですね。
では、その種類として、、、
- NISA(一般NISA)
- つみたてNISA
- ジュニアNISA
の3種類あることを理解しておきましょう。
次にそれぞれの違いを、下記の図を参考に見ていきます。
NISA(一般NISA) | つみたてNISA | ジュニアNISA | |
年間投資額 | 120万円 | 40万円 | 80万円 |
投資期間 | 5年 | 20年 | 5年 |
投資商品 | 株・投資信託・ETF・REIT等 | 国が定めた基準を満たした投資信託 | 株・投資信託・ETF・REIT等 |
運用者 | 本人(20歳以上の日本居住者) | 本人(20歳以上の日本居住者) | 0歳~19歳までの子の親権者など |
払い出し | 自由 | 自由 | 18歳まで不可 |
まずNISAとつみたてNISAについては、
20歳以上の日本居住者であればだれでも利用できます。
ジュニアNISAは0歳~19歳までの子に代わって
親など2親等以内の者が運用管理するものとなっています。
それぞれの年間投資額を見てみると、
一般NISAが一番枠が大きいのが特徴ですが
投資期間としては5年なので長期投資を考えると
一般NISAよりはつみたてNISAを選び運用するほうがおすすめです。
(一般NISAとつみたてNISAは兼用できません)
つみたてNISAでも年間40万円なので、月に換算すると約3.3万円となります。
まとまった資金があれば別ですが、
毎月の投資額としては十分な額ではないでしょうか。
また、夫婦それぞれがつみたてNISA口座を持てば投資枠も40万円から80万円と広がります。
それと別に子供の将来のことを考え投資資金に余裕があれば、ジュニアNISAも検討してみると良いでしょう。
次はこれまでのジュニアNISAについて見ていきましょう。
~これまでのジュニアNISA~
原則として口座は一人1口座で、0歳~19歳の日本居住者が対象です。
投資可能期間は2016年~2023年で、非課税期間が最長5年間となります。
最大のポイントとして、18歳になるまで払出し制限がありこれがネックとなり加入者があまり伸びなかったとも言われています。
(18歳になる前に払い出すときは過去の利益に課税され、ジュニアNISA廃止となる。)
具体的に、ジュニアNISAで非課税となる利益には、、、
- 購入した株式・投資信託等が値上がりしたあとに売却した場合の譲渡益
- 配当金を受け取った場合
の2つあります。
ちなみに、2018年末のそれぞれの口座数を見てみると、
- 2014年からスタートした一般NISAは685万口座
- 2018年スタートのつみたてNISAは53万口座
- 2016年スタートのジュニアNISAは17万口座
となっています。
三者比較してみても、ジュニアNISAはあまり人気がないのがわかります。
~改正後のジュニアNISA~
実は口座数の伸び悩みもあり、ジュニアNISAは当初予定の2016年~2023年の運用期間を据え置き2024年以降は新規開設しない実質廃止の処置をとりました。
それに伴い、2020年ジュニアNISAは改正されたのですが、実はこの改正によって滑り込みで口座開設者が増えているという状況です。
では、改正のポイントを解説していきたいと思います。
まず、先ほどもお伝えしたように期間の延長なしの2023年で終了するという点。
2023年までは投資可能で、非課税期間はロールオーバーで18歳になるまで可ということ。
つまり、2023年までに投資した分に関しては
そのまま18歳になるまで非課税で運用ができるというわけです。
そして、一番注目したいポイントが【2024年以降いつでも払出しOK】になった点!!!
これまでは払出し制限があり人気がなかっただけに、
これは今までスルーしていた人も再度検討してみる価値がありそうです。
これまでも払出しはできたのですが、その場合18歳になる前だと払出し以前の利益に対して課税されるというNISA口座を利用する意味がなくなるのがデメリットでした。
しかし、今回の改正で2024年以降いつでも払出しがOKなので過去の利益分に課税されるという心配もありません。
ただし、注意しなければならないのは払出しは全額出金するのが条件となっています。
お子さんがまだ小さいご家庭でここから10年以上運用できると考えたら長い目でみてお得な資産運用と言えます。
逆にすでに中学生や高校生のお子様ですと、あまりジュニアNISAの恩恵を受けづらいのかなといったところです。
2021年現在から始めたとして、
年間80万円を2023年の3年間フルに使って240万円分非課税運用可能ということです。
NISAそれぞれの仕組みを理解し、
ご自身にあった商品を利用または組み合わせてみてはいかがでしょうか。